青蒿とアルテミシニン系薬剤―ノーベル賞受賞に至った中国の抗マラリア薬研究
[著者] | 屠 呦呦 | |||
---|---|---|---|---|
[翻訳] | 岩谷 季久子 | |||
[定価] | ¥6,800 (税抜) | [発売日] | 2021年07月27日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-66-2 | [Cコード] | C1047 | |
[ページ数] | 304ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
「マラリアの新規治療法に関する発見」で2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した屠呦呦氏の研究の集大成!
目次
序文(一)
序文(二)
序文(三)
はじめに
アルテミシニンの発見
編著者紹介
*第一篇 青 蒿
第一章 青蒿の歴史とマラリア予防の起源
第二章 青蒿の正規品および品種混乱に関する研究
第三章 青蒿の抗マラリア研究
第四章 青蒿の化学成分に関する研究の進展
第五章 青蒿の品質基準に関する研究
第六章 青蒿に関するその他の薬理研究
第七章 青蒿の代謝工学
第八章 青蒿の栽培と品種改良に関する研究
*第二篇 アルテミシニン
第一章 アルテミシニン概論
第二章 アルテミシニンの構造と性質
第三章 アルテミシニンの分析・測定方法に関する研究
第四章 アルテミシニンの抽出方法に関する研究
第五章 アルテミシニンの合成法に関する研究
第六章 アルテミシニンの薬理学的研究
第七章 アルテミシニンの毒性学的研究
第八章 アルテミシニンの臨床研究
*第三篇 ジヒドロアルテミシニン
第一章 ジヒドロアルテミシニン概論
第二章 ジヒドロアルテミシニンの合成と構造同定
第三章 ジヒドロアルテミシニンの分析方法と品質基準
第四章 ジヒドロアルテミシニンの薬理学的研究
第五章 ジヒドロアルテミシニンの毒性学的研究
第六章 ジヒドロアルテミシニンの臨床研究
*第四篇 その他のアルテミシニン系薬剤に関する研究の進展
第一章 その他のアルテミシニン系薬剤
第二章 アルテミシニン系薬剤の抗マラリア薬理研究の進展
第三章 アルテミシニン誘導体および関連化合物に関する研究の進展
第四章 アルテミシニン系薬剤のその他薬理作用に関する研究の進展
参考文献
訳者あとがき
著者/監修者/翻訳者紹介
編著者紹介
屠呦呦
中国中医科学院の終身研究員兼首席研究員、博士課程指導教官、ロンドン中医学院に名誉研究教授として招聘。現在、中国中医科学院青蒿研究センター主任、中国中医科学院学術委員会委員、中国発明協会全国理事会理事、『中国中薬雑誌』編集委員など.中医学と西洋医学を融合させた知識をもって,50 年以上にわたり生薬,炮製,化学そして中薬・西洋薬融合研究に従事し,論文や編著も多数。最たる貢献は,研究チームを率いて,国際的な影響力のある新構造の抗マラリア薬アルテミシニンとジヒドロアルテミシニンを発見・開発したことである。
その他の執筆・校閲者(順不同)
王京燕 王満元 葉和春 楊立新 楊嵐 姜廷良 倪慕雲 高宣亮
訳者紹介
岩谷 季久子(いわや・きくこ)
翻訳家。愛知県出身。地元の大学を卒業後、中国南開大学留学、中国語講師等を経て1993 年より翻訳会社勤務、その後独立し、医薬、法令・法規、契約書を主軸とした翻訳業務に従事。現在は翻訳のほか後進の養成、言語・異文化理解に関わる助言や提案も行っている。主な訳書に『ジェームス・リーの予言』(東洋出版)、『あかちゃんパンダ』『かわいいパンダ』『とおくまで』『風のぼうけん』(樹立社)、『本場に学ぶ中国茶』『人民元 II 進む国際化戦略』『中国教育史 古代篇』『図説国子監』(科学出版社東京)、共訳書に『郎世寧全集』(科学出版社東京、国書刊行会)、『王羲之王獻之書法全集』(科学出版社東京、ゆまに書房)などがある。