カテゴリ 美術・考古
中国書法史入門
[著者] | 劉 濤 | |||
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[監修] | 河内 利治 | |||
[翻訳] | 亀澤 孝幸 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2021年08月02日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-61-7 | [Cコード] | C1071 | |
[ページ数] | 208ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
書をたしなむ人にも、芸術としての書を愛する人にも。 中国文化は文字にはじまり、書が最高の芸術とみなされてきた。なぜ中国では「書法」と呼ばれるのか?書と画はいかなる関係にあるのか?「中国の書とその芸術的感性を知らずして中国芸術を語ることはできない」という。本書では、一流の書法史家が書体ごとに書法上の発展過程を概説。数多くの名品の図版によって読者の理解を助ける。最新の学説を踏まえて語られる書の歴史。
目次
監訳者はしがき
第一章 書という芸術
第二章 漢字の起源と書体の変遷
第三章 先秦の文字と書
第四章 篆書
第五章 隷書
第六章 草書
第七章 行書
第八章 楷書
第九章 書家
第十章 書画同源
図版目録
訳者あとがき
著者/監修者/翻訳者紹介
❖著者略歴
劉濤(りゅう とう)
書法史学者。1953 年、中国武漢生まれ。1982 年に武漢大学歴史系を卒業後、同大学で教鞭を執る。その後、中央美術学院中国画学院で教員を務める。長年にわたって中国書法史、書法実技の教育と研究に携わる。おもな研究領域は、漢魏晋南北朝書法史、敦煌写経書法、王羲之書法。発表した研究論文は 40 篇以上にのぼる。
著書に『中国書法史 魏晋南北朝巻』(第六回国家図書奨受賞)、『書法叢談』、『書法欣賞』、『中国書法』など、編著に『中国書法全集 王羲之王献之巻』、『四山摩崖刻経』などがある。
❖監訳者略歴
河内利治(かわち としはる 字・君平くんぺい)
1958 年大阪生。筑波大学大学院文芸・言語研究科(中国文学専攻)一貫博士課程単位取得退学。博士(中国学)1981 年〜 83 年、中国政府奨学金進修生として浙江美術学院国画系に留学。書法史論と文字学を沙孟海、篆刻と印学史を劉江、古代漢語を章祖安、中国美術史を王伯敏、花鳥画を盧坤峰に学ぶ。現職:大東文化大学文学部教授、書学書道史学会副理事長、日展会友、西泠印社社員(名誉)。
❖訳者略歴
亀澤孝幸(かめざわ たかゆき)
1978 年、愛知県生まれ。立命館大学文学部英米文学専攻卒業。大東文化大学大学院文学研究科書道学専攻博士課程後期課程修了。博士(書道学)。現在、大東文化大学文学部中国文学科助教。専門は中国書道史、書論。監修・翻訳書に中国国家文物鑑定委員会編『中国文化財図鑑 第六巻 文房具』(科学出版社東京・ゆまに書房、2016 年)がある。