中国美術全史 第3巻 五代・宋・元(発売元:東京大学出版会)
[著者] | 薛永年 趙力 尚剛 | |||
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[監修] | 古田真一 | |||
[翻訳] | 古田真一 | |||
[定価] | ¥35,000 (税抜) | [発売日] | 2023年06月15日 | |
[ISBN] | 978-4-13-083113-0 | [Cコード] | 3370 | |
[ページ数] | 384ページ | [判型] | A4 |
内容紹介
中国美術の権威たちが執筆陣に名を連ねた『中国美術史』全4巻(中国人民大学出版社、2014年)の日本語版。世界に類を見ない豊かで独特な美術を形成してきた中国美術の、先史時代から清代までの展開について時代性や社会思想と関連させながら、数多くの図版を用いて網羅的に解説する。第3巻では五代・宋・元の時代を扱う。
目次
第一章 概説
第1節 美術の展開における歴史的、および政治的背景
第2節 美術の発展を取り巻く経済・文化的環境
第3節 美術の発展に関する一般的な特徴
第二章 建築、彫刻、壁画
第1節 建築、彫刻、壁画の新たな展開
第2節 都市と陵墓
第3節 寺観、祠廟、仏塔
第4節 住宅、園林、墓俑、墓室壁画、墓葬彫刻
第5節 建築と彫刻の名匠、および著述
第三章 絵画と書
第1節 絵画と書の発展
第2節 五代、および宋代の山水画
第3節 遼、金、元の山水画
第4節 花鳥画の台頭
第5節 人物画の展開と変質
第6節 尚意書風、および五代、宋の書
第7節 遼、金の書と元代の古典書風
第8節 書画論の発展
第四章 工芸美術
第1節 生産体制と様式の変遷
第2節 五代、宋の陶磁器、およびその輝かしい成果
第3節 遼、金の陶磁器の特徴と、元代の磁器の発展
第4節 染織の繁栄
第5節 金属器、漆器、玉器の発展
解説
図版一覧
著者/監修者/翻訳者紹介
〔著者〕
薛永年(せつえいねん)
1941 年北京市生まれ。中央美術学院教授、中国美術家協会理事、北京美術家協会理論委員会主任。これまでに吉林博物館館員、カンサス大学研究員、中央美術学院美術史系主任、香港中文大学文物館研究員を歴任する。
著書に『書画史論叢稿』『横看成嶺側成峰』『江山代有人才出』『晋唐宋元巻軸画史』『揚州八怪与揚州商業』『華喦研究』『王履』『中国書畫』『中国美術簡史』、編著に『揚州八怪考集』『王翬精品集』『崑崙堂蔵畫集』などがある。
趙力(ちょうりき)
1967 年江蘇省無錫市生まれ。中央美術学院教授、芸術管理・教育学院副院長。
著書に『京江画派研究』『中国油画文献』『中国美術史簡編』『中国美術史図録簡編』『京江画派』『2006-2007 中国芸術品市場研究報告』『中国油画五百年』『最美中国画100 幅』などがある。
尚剛(しょうごう)
1952 年北京市生まれ。清華大学美術学院芸術史論系教授、美術学院学術委員会主任。
著書に『唐代工芸美術史』『元代工芸美術史』『林泉丘壑』『隋唐五代工芸美術史』『中国工芸美術史新編』『古物新知』『煙霞丘壑』『極簡:中国工芸美術史』『給孩子的国宝』などがある。
〔監修・翻訳〕
古田真一(ふるたしんいち)
1954 年愛知県名古屋市生まれ。帝塚山学院大学教授。京都市立芸術大学美術専攻科修了。1986 年から1990 年まで北京大学に公費留学。2010 年北京大学客員研究員。専門は中国絵画史。
編著書に『中国の美術――見かた・考えかた』(共編、昭和堂、2003 年)など、論文に「六朝絵画に関する一考察 ――司馬金龍墓出土の漆画屏風をめぐって」(「美学』42 巻4 号、1992 年)、「宋代における仕女図の表現形成について」(『中国美術の図像学』京都大学人文科学研究所、2006 年)など、監修・翻訳に『中国出土壁画全集』(全11 巻、 科学出版社東京 発行・国書刊行会 発売、2012 年)などがある。