新疆の石窟芸術(発売元:国書刊行会)
[著者] | 常 書鴻 | |||
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[翻訳] | 岡田 陽一 | |||
[定価] | ¥8,000 (税抜) | [発売日] | 2023年06月30日 | |
[ISBN] | 978-4-336-07235-1 | [Cコード] | 0071 | |
[ページ数] | 320ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
シルクロードの要路に位置し、石窟芸術の伝播を研究するうえで欠かせない新疆の石窟群(キジル石窟、クムトラ石窟、キジルガハ石窟、シムシム石窟、べゼクリク石窟など)を、敦煌学の先駆者として名高い常書鴻氏が詳細に調査・分析した研究書の修訂増補版、待望の全訳。
目次
序(一) 季羨林
序(二) 新疆の石窟芸術についてのいくつかの考え 馮其庸
序論
第1章 古代亀茲国の石窟
第1節 古代亀茲国の石窟の分布状況、創造年代およびその芸術の特徴
第2節 キジル石窟
第3節 クムトラ石窟
第4節 キジルガハ石窟
第5節 シムシム石窟
第6節 マザバハおよび亀茲地区のその他の石窟
第2章 古代焉耆国の石窟
第3章 古代高昌国の石窟
第1節 古代高昌国の石窟の分布状況、創造年代およびその芸術の特徴
第2節 ヤールホト石窟
第3節 トヨク石窟
第4節 ベゼクリク石窟
第5節 センギムアギス石窟
結語
付録(1) ロシアのエルミタージュ博物館所蔵の元ドイツ所蔵新疆壁画の簡単な分析
付録(2) ロシアの『千仏洞特別展』図録のエルミタージュ所蔵「ドイツ収集品」(クチャ・トルファン)目録
後記(1) 李承仙
後記(2) 歴史を銘記し、初心を忘れず――『新疆石窟芸術』再版に際して 常沙娜
再版についての説明 柴剣虹
巻末図録
訳者あとがき
著者/監修者/翻訳者紹介
常 書鴻(じょう しょこう)
1904 年生まれ。画家。中国国家文物委員会委員、中日友好協会理事、中国文学芸術界連合会理事を歴任。敦煌研究院の名誉院長。著書に『敦煌の芸術』『敦煌の風鐸』『敦煌の壁画』などがある。1994 年6 月没。
訳者略歴
岡田 陽一(おかだ よういち)
1948 年東京都生まれ。1972 年明治大学政経学部卒。『季刊柳田國男研究』(白鯨社)、『日本歴史地名大系』(平凡社)の編集などを経て、執筆・翻訳に従事。主な訳書に『近代化への挑戦──柳田國男の遺産』(共訳・日本放送出版協会)、『三国志』『中国芸能史──サーカス雑技の誕生から今日まで』(三一書房)、『阿Q の王国──中国浮浪者列伝』(草風館)、『中国の生命の樹』『中国の神話考古』(言叢社)、『中国無形文化遺産の美──皮影』『敦煌装飾図案』『図説中国古代の機械と技術』『図説蒲松齢──『聊斎志異』の世界』(科学出版社東京)などがある。