カテゴリ 美術・考古
中国美術全史 第4巻 明・清(発売元:東京大学出版会)
[著者] | 単 国強 | |||
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[監修] | 古田 真一 | |||
[翻訳] | 古田 真一 | |||
[定価] | ¥35,000 (税抜) | [発売日] | 2024年03月25日 | |
[ISBN] | 978-4-13-083114-7 | [Cコード] | 3370 | |
[ページ数] | 504ページ | [判型] | A4 |
内容紹介
中国美術の権威たちが執筆陣に名を連ねた『中国美術史』全4巻(中国人民大学出版社、2014年)の日本語版。世界に類を見ない豊かで独特な美術を形成してきた中国美術の、先史時代から清代までの展開について時代性や社会思想と関連させながら、数多くの図版を用いて網羅的に解説する。第四巻では明・清の時代を扱う。
目次
総論
第一章 明清の建築
第1節 紫禁城
第2節 天壇と陵墓
第3節 寺廟と住居
第4節 庭園
第二章 宮廷絵画
第1節 明代の宮廷絵画
第2節 清代の宮廷絵画
第三章 明代における職業画家と文人画家
第1節 戴進、呉偉と浙派
第2節 「呉派」の領袖 沈周と文徴明
第3節 唐寅と仇英
第4節 陳淳と徐渭の写意花鳥画
第5節 「南陳北崔」と曽鯨の人物肖像画
第四章 董其昌と松江派
第1節 呉派の衰退と松江派の台頭
第2節 董其昌の生涯と芸術
第3節 董其昌の南北宗論
第五章 清初の画壇と「四王」「四僧」
第1節 清代初期における金陵、及び安徽・浙江画壇
第2節 「四僧」の絵画
第3節 「四王呉惲」の絵画
第六章 揚州画壇と「揚州八怪」
第1節 清代中期の揚州画派
第2節 揚州八怪
第3節 華嵒とその他の揚州画家
第七章 清代晩期の上海画壇
第1節 虚谷の生涯とその絵画
第2節 海上三任
第3節 時事新聞画家の呉友如
第4節 銭慧安と上海の画会
第5節 呉昌碩とその芸術
第八章 明清の版画
第1節 宮廷版画
第2節 民間版画の中心地と小説、戯曲などの挿絵
第3節 画譜と箋譜
第4節 民間の木版年画
第5節 文人画家と挿絵版画
第九章 明清の書
第1節「台閣体」を主流とする明代初期の書壇
第2節 明代中期の書と「呉中三家」
第3節 個性派が際立つ明代後期の書壇
第4節 清代初期の書
第5節 清代中期の書
第6節 清代後期の書
第十章 明清の彫刻
第1節 寺観彫刻
第2節 陵墓の石彫と墓俑
第3節 金銅仏
第4節 工芸彫刻
第十一章 明清の陶磁器
第1節 明清の工芸美術の概要
第2節 景徳鎮
第3節 青花磁器
第4節 彩磁
第5節 色釉
第6節 地方の著名な陶磁器
第十二章 明清の玉器、漆器、琺瑯、家具
第1節 玉器
第2節 漆器
第3節 琺瑯
第4節 家具
解説
図版一覧
著者/監修者/翻訳者紹介
〔主編〕
単国強(ぜんこくきょう)
1942 年2 月上海生まれ。1965 年、中央美術学院美術史系(五年本科)卒業。北京故宮博物院研究員。北京師範大学客員教授、中国防衛科技学院顧問教授を兼務。故宮博物院辦公室主任、陳列部主任、宮廷部主任を歴任。専門は中国書画史、書画論、書画鑑定。1993 年、文化部より「1992 年文化部優秀専門家」として表彰される。
著書に『戴進』(吉林美術出版社、1996 年)、『肖像画図典』(嶺南美術出版社、1999 年)、『古画鑑識』( 広西師範大学出版社、2000 年)、『明代絵画史』(人民美術出版社、2001 年)、『趙之謙』(紫禁城出版社、2004 年)、『古書画史論集』(紫禁城出版社、2004 年)などがある。
〔監修・翻訳〕
古田真一(ふるたしんいち)
1954 年愛知県名古屋市生まれ。帝塚山学院大学教授。京都市立芸術大学美術専攻科修了。1986 年から1990 年まで北京大学に公費留学。2010 年北京大学客員研究員。専門は中国絵画史。
編著書に『中国の美術――見かた・考えかた』(共編、昭和堂、2003 年)など、論文に「六朝絵画に関するー考察 ――司馬金龍墓出土の漆画屏風をめぐって」(「美学』42 巻4 号、1992 年)、「宋代における仕女図の表現形成について」(『中国美術の図像学』京都大学人文科学研究所、2006 年) など、監修・翻訳に『中国出土壁画全集』(全11 巻、 科学出版社東京 発行・国書刊行会 発売、2012 年)、『中国服飾史図鑑』(全4 巻、科学出版社東京 発行・国書刊行会 発売、2021 年)などがある。