カテゴリ 美術・考古
北京古建築(下巻)(発売元:国書刊行会)
[著者] | 王南 | |||
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[監修] | 李暉 | |||
[翻訳] | 岩谷季久子 | |||
[定価] | ¥15,000 (税抜) | [発売日] | 2024年05月30日 | |
[ISBN] | 78-4-336-07643-4 | [Cコード] | 0052 | |
[ページ数] | 240ページ | [判型] | A4 |
内容紹介
七つの世界遺産を有する古都の歴史を伝える。建築にとどまらず、北京を古都として位置付ける歴史的な背景も解説。金代、元代、明代、清代などの時代における建築の変遷を丁寧に跡付ける。 北京の建築を網羅的に取り扱った王南著『北京古建築』(中国建築工業出版社、2015 年)のうち、日本の読者にとりわけ興味深い内容を抽出。建築の専門家以外にも分かりやすい翻訳で、北京古建築の魅力を徹底解説。各章冒頭には、その章内で取りあげられる建築・庭園の 所在を示す地図、巻末には、「主な北京建築位一覧」を付す。数多くの写真に加え、立面図や平面図などの建築図面や古地図、古写真なども収録。著名な建築を多角的な視点から味わうことができる。
目次
下巻
第五章 合院民居
第1 節 合院民居
第2 節 代表的な邸宅
第六章 仏教寺院
第1 節 仏教寺院概説
第2 節 代表的な仏教寺院
第七章 仏塔
第1 節 仏塔概説
第2 節 代表的な仏塔
第八章 道観とモスク
第1 節 道観
第2 節 モスク
主な北京古建築
参考文献
原著者あとがき
監訳者あとがき
上巻
まえがき
第一章 序論
第1 節 山河の形勝
第2 節 歴史・沿革
第3 節 建築の特徴
第二章 紫禁城
第1 節 全体的な配置
第2 節 城壁と城門
第3 節 前朝
第4 節 後寝
第三章 壇廟・儒学
第1 節 太廟・社稷壇
第2 節 天壇
第3 節 地壇・日壇・月壇
第4 節 先農壇・先蚕壇
第5 節 歴代帝王廟
第6 節 堂子
第7 節 孔廟・国子監
第8 節 順天府学
第四章 宮廷庭園
第1 節 西苑三海
第2 節 景山御苑
第3 節 三山五園
著者/監修者/翻訳者紹介
著者略歴
王南(おう なん)
1978 年生まれ。故宮博物院故宮学研究所館員。2001 年清華大学建築学院にて「建築学学士」、2008年同大学大学院にて「工学博士」を取得。2008 年7 月~ 2023 年2 月清華大学建築学院講師。2023年3 月より現職。2019 年7 月よりハーバード大学「中国芸術実験室」アソシエイト、2020 年9 月より『建築史学刊』副編集長も務める。長年にわたり中国古建築の歴史・理論研究に従事し、その設計法・構図・北京古建築の研究に注力。中国国内の主要ジャーナルに数十本の学術論文が掲載されている。著書に『規矩方円 天地之和――中国古代都城、建築群与単体建築之構図比例研究』、『北京古建築』(上・下)など。また、2013 年から『読庫』より中国・西洋建築史に関する科学読物「建築史詩」シリーズ11 冊を出版。
監訳者略歴
李暉(り ほい)
中国山西省生まれ。2015 年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。奈良文化財研究所アソシエイトフェローを経て、2023 年より奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所古代学・聖地学研究センター協力研究員。著書に『「営造法式」にみる中国宋代における設計原理と部材加工技術』(東京大学学位請求論文、2015 年。アジア太平洋研究賞[井植記念賞]佳作受賞、2016年)など。訳書に“Hamlet Survey Report Phu Hoi Village Dong Nai Province Socialist Republic of Viet Nam”(奈良文化財研究所、2018 年)、『中国の建築装飾』(共訳、科学出版社東京、国書刊行会、2021 年)、『中国古典庭園 園冶図解』(監訳、科学出版社東京、ゆまに書房、2023 年)など。
翻訳者略歴
岩谷季久子(いわや きくこ)
翻訳家。中国南開大学留学、中国語講師などを経て現在に至る。分野を問わず、それぞれに相応しい適切な表現で、書き手の世界観を再現した翻訳が得意。主な訳書に『ジェームス· リーの予言』(東洋出版)、『あかちゃんパンダ』『とおくまで』『風のぼうけん』(樹立社)、『本場に学ぶ中国茶』『人民元II 進む国際化戦略』『中国教育史 古代篇』『図説国子監』『青蒿とアルテミシニン系薬剤』『野生パンダ科学的探究』『北京の長城』『中国古典庭園 園冶図解』『飼育下パンダの野生復帰』(科学出版社東京)、共訳書に『郎世寧全集』(科学出版社東京、国書刊行会)、『王羲之王獻之書法全集』(科学出版社東京、ゆまに書房)、監訳に『中国運河史伝』(科学出版社東京)など。