カテゴリ 美術・考古
中国古星図
[著者] | 李亮 | |||
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[翻訳] | 望月暢子 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2024年10月29日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-91-4 | [Cコード] | 1044 | |
[ページ数] | 224ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
中国天文学と古星図を包括的に紹介。悠久の歴史を持ち、独自の発展をとげた 中国天文学と古星図。最新の考古学資料を含む三五〇余点のカラー図版を駆使した稀有な一冊!
目次
序
第1 章 中国星図の歴史
第2 章 中国古天文学に関する基礎知識
一 三垣
二 二十八宿
三 四象
四 甘石巫三家星
五 十二次
六 十二宮
七 分野
八 星官と星名
九 歳差
十 等級
十一 三規
十二 黄道座標と赤道座標
十三 古星図の類型
第3 章 墳墓と建築の星図
一 湖北省随県の曽侯乙墓二十八宿漆箱
二 甘粛省武威の漢代二十八宿漆栻盤
三 江蘇省儀徴の前漢晩期漆盾四神図
四 西安交通大学の前漢墓星図
五 江蘇省盱眙県の前漢墓木板星図
六 河南省洛陽市尹屯村の新莽墓星図
七 陝西省靖辺県の後漢墓星図
八 吉林省集安の高句麗墓四神図
九 河南省洛陽孟津の北魏元乂墓星図
十 陝西省乾県の唐の章懐太子李賢墓星図
十一 新疆トルファンの唐代伏羲・女媧図
十二 河北省宣化の遼墓星象図
十三 甘粛省敦煌莫高窟第61 窟の十二宮図
十四 北京隆福寺の明代藻井星図
第4 章 石刻星図
一 漢代の画像石星象図
二 五代十国時代の墓誌蓋星図
三 五代十国時代の銭元瓘墓石刻星図
四 南宋の蘇州石刻天文図
五 明代の常熟石刻天文図
六 清代のモンゴル文字石刻星図
七 清代の玉皇山石刻天文星図
第5 章 紙本星図
一 唐代の「敦煌星図」
二 唐代の新疆トルファン星占図
三 北宋の『新儀象法要』星図
四 明代の『三垣列舎入宿去極集』星図
五 明代の天后宮星図
六 明代の絹本星図
七 明代欽天監の『通志天文秘略』星図
八 明代の『回回暦法』星図
九 明代の『乾象図』星図
十 明代の陳藎謨『象林』星図
十一 清代の徐発『天元暦理』星図 66
十二 清代の宮廷『全天星斗図』掛け軸
十三 清代の徐朝俊の『高厚蒙求』星図と「黄道中西合図」
十四 清代の李明徹『圜天図説』星図
十五 清代の道光「渾天壱統星象全図」
十六 清代の『道光甲辰元赤道恒星図』
十七 清代咸豊時期の『恒星赤道経緯度図』
第6 章 洋学と星図
一 『崇禎暦書』星図
二 湯若望の「見界総星図」
三 湯若望の「赤道南北両総星図」
四 湯若望の「黄道総星図」
五 湯若望の「赤道南北両総星図」屛風
六 南懐仁の「赤道南北両総星図」
七 傅聖沢の「中西対照星図」
八 戴進賢の「黄道総星図」
九 閔明我の『方星図』
十 『儀象考成』星図
十一 『儀象考成続編』星図
十二 『欽定大清会典』星図
第7 章 実用星図
一 航海星図
二 中星図
三 占験星図
第8 章 地理関連文献の星図
一 「昊天垂象図」
二 明代扇面天文図
三 明代の『分野輿図』天文図
四 明代の『広輿図』天文図
五 清代の『遐覧指掌』天文図
六 清代の「京板天文全図」
七 清代の『三才一貫図』
八 清代の「大清一統天地全図」
第9 章 識星の文献と星表
一 「玄象詩」
二 「天文大象賦」
三 「歩天歌」
四 「経天該」
五 『甘石星経』
六 『崇禎暦書』の星表
七 『霊台儀象志』の星表
八 『儀象考成』の星表
九 『儀象考成続編』の星表
十 『天文図説』の星表と星図
第10 章 器物星図
一 漢代の四神当盧
二 漢代の四神瓦当
三 隋唐時期の四神銅鏡
四 星象銅鏡
五 星象銅銭
六 「分度之規矩」星象銅盆
七 明代の「天下一」星象磁盤
八 清代の銅鍍金星象挿屛
九 清代の御製銅鍍金簡平儀
十 清代の磁青紙製簡平儀
十一 清代の紙製天体儀
十二 清代の銅鍍金天体儀
十三 清代の金嵌珍珠天球儀
十四 清代の星図天文鐘
十五 清代の斉彦槐天球儀
十六 二十八宿鹵簿旗
補章A 朝鮮の古星図
一 南浦の江西大墓四神図
二 「天象列次分野之図」
三 朴堧「渾天図」
四 「新旧天文図」
五 「新法天文図」
六 「渾天全図」
七 『天文類抄』星図
八 「旧蔵天象列次分野之図」
九 南秉吉の『星鏡』と『中星新表』星図
十 通度寺金銅天文図
十一 「天地図」
十二 『寰瀛志』星図
十三 「方星図」
十四 朝鮮王朝の平渾儀
補章B 日本の古星図
一 高松塚古墳の天文図
二 キトラ古墳の天文図
三 「格子月進図」
四 瀧谷寺の「天之図」
五 「火羅図」星象図
六 渋川春海の星図
七 渋川昔尹の星図
八 長久保赤水の星図
九 『天文図解』の星図
十 馬道良の「天球十二宮象配賦二十八宿図説」
十一 司馬江漢の銅版星図
十二 『平天儀図解』の星図
附録1 参考文献
附録2 図版一覧
著者/監修者/翻訳者紹介
◆著者略歴
李亮(りりょう)
中国科学技術大学科学技術史・科学技術考古系博士。中国科学院自然科学史研究所研究員。研究分野は天文学史、対外科学技術交流史、科学文化、デジタル人文学。主な著書に『回回暦法三種』『天上疆域:星図中的故事』『星座物語:走進詩意的星空』『大統暦法研究』などがある。その他に論文、学術報告なども多数発表している。
◆訳者略歴
望月暢子(もちづきのぶこ)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。アイ・エス・エス・インスティテュート日中翻訳コース講師。主な翻訳書に『沈黙の遺伝子』『沈黙の細胞』(浙江出版集団東京)、『しあわせ中国 盛世2013 年』(共訳、新潮社)、『文化大革命五十年』(共訳、岩波書店)、『中国シリコンバレーの先駆者たち』(科学出版社東京)などがある。