カテゴリ 美術・考古
『図説清明上河図』
[著者] | 楊新ほか | |||
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[翻訳] | 関野喜久子 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2015年02月12日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-31-0 | [Cコード] | 0071 | |
[ページ数] | 190ページ | [判型] | A4判 |
内容紹介
故宮の至宝をめぐる謎解き! 「清明上河図」学の極致!! 故宮博物院の至宝「清明上河図」は千年余の年月を経てなお輝きを失わずその超絶技巧は21世紀のわれわれの心を奪う。 本書では、第一線で活躍する中国の八名の研究者が、貴重な写真データを駆使して数々の謎を解き明かし、この宋代風俗画最高峰の新たな魅力に迫る。 2012年に東京国立博物館開催の「北京故宮博物院200選」に出品され好評を博した「神品」の最新の論集。
目次
春の旅
「清明上河図」評 …楊新
「清明上河図」の季節 …彭慧萍
張擇端と「清明上河図」
張擇端と「清明上河図」の来歴 …余輝
「清明上河図」の模本 …楊臣彬
北宋の風俗画ー真実の抃梁
「清明上河図」と十一世紀の北宋宮廷絵画…劉和平
宋代風俗画の小品 …単国強
「清明上河図」を深読みする
張擇端「清明上河図」中の行脚僧 …偉陀
「清明上河図」はなぜ千漢一胡なのか…栄新江
「清明上河図」の変容
訳者あとがき
著者/監修者/翻訳者紹介
楊新…1940年生まれ、湖南省湘陰出身。幼い頃より絵を描くことが好きで、1960年代に広州美術学院付属高校を卒業後、中央美術学院美術史論学部に入学する。1965年に同大学を卒業後し、故宮博物院に入り、中国の古書画の陳列および研究に従事する。徐邦達氏、啓功氏に師事して書画の鑑定を学ぶ。1984年からルース財団の客員研究者として、カリフォルニア大学バークレー校の美術史学部で研究と講義を1年間行う。1985年1月から故宮博物院陳列部の副主任、1987年9月から2000年12月まで故宮博物院の副院長を務める。現在は故宮博物院研究員、故宮博物院学術委員会委員、国家文物鑑定委員会委員、中国美術家協会会員、中国書法家協会会員、北京市博物館学会副理事長を務める。
関野喜久子…大阪生まれ。大東文化大学中国語学科卒。第1回文部省中国派遣留学生として、北京語言大学で学ぶ。出光美術館勤務を経てフリーの通訳・翻訳者となる。訳書に『中国陶磁通史』『世界美術大全集 東洋編(唐代、元代、清代)』(共訳、小学館)、『ヤンメイズとりゅう』『ゆうかんなアジク』『おおきなカメ』(以上、福音館書店)、『神なるオオカミ』『大草原のちいさなオオカミ』(共訳、講談社)などがある。東京在住。