カテゴリ 教育
中国教育史 近現代篇
[著者] | 朱 永新 | |||
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[翻訳] | 張 京花 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2018年02月19日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-26-6 | [Cコード] | 3037 | |
[ページ数] | 320ページ | [判型] | A5判 |
内容紹介
本書は、朱永新著『中国教育思想史』(上・下)(上海交通大学出版社発行)のうちの近現代篇を翻訳したものです。この『中国教育思想史』は、「中華文明史研究大系・思想史巻」のシリーズとして2 分冊で刊行されたもので、古代の『周易』、『詩経』の時代から21 世紀の中国教育を概観するまでの壮大な内容が、様々な分析視角より網羅的に紹介されており、教育思想史大系の一冊として誠に相応しい内容となっています。 アヘン戦争から現代中国成立まで、激動の時代にあって、中国の教育思想家たちは何を考え、どう行動したか。 植民地主義や帝国主義に包囲された中国は、アヘン戦争の敗北で、立ち後れていた近代国家政策を推し進めることになる。その中で教育の見直しがあった。いままでの古代教育思想から「文明と幸福」を享受できる近代教育へと大きな転換を模索することになる。中国の建国まで百年に亘る実利教育と教育思想、教育と労働を結びつけた闘争の歴史を様々な角度から網羅的に紹介している。
目次
第1 章 中西教育思想の会通と融合
第2 章 近代中国の洋務教育思想
第3 章 近代中国の維新教育思想
第4 章 現代中国の個性重視の教育思想
第5 章 現代中国の職業教育思想
第6 章 現代中国の平民教育思想
第7 章 現代中国の郷村教育思想
第8 章 現代中国の生活教育思想
第9 章 現代中国の「活教育」思想
第10 章 根拠地と解放区における教育思想
著者/監修者/翻訳者紹介
著者
朱永新(しゅ えいしん)
1958 年中国江蘇省生まれ。上海師範大学、同済大学、復旦大学など、複数中国の大学で主に教育心理学を学ぶ。中国教育学会副会長、蘇州大学教授、博士生導師、新教育実験の発起人。上智大学、香港中文大学の客員研究員。
30 年以上にわたる研究活動の中で、中国国内外の学術誌に400 篇以上の論文を発表し、著作も、『朱永新教育文集(全10 巻)』、『中華教育思想研究』、『心霊的軌跡―中国本土心理学論稿』、『新教育之夢』、『我的教育理想』、『新教育』など多数。また、『現代日本教育叢書』、『新世紀教育文庫』など、30 種類以上の編集にも携わる。
翻訳者
張京花(ちょう きょうか)
1976 年中国吉林省生まれ。2000 年に来日。宇都宮大学大学院国際学研究科博
士前期課程修了。各種翻訳学校を経て、現在翻訳に従事。訳書に、『中国絵画
の精髄―国宝に秘められた二十五の物語』(共訳、科学出版社東京)、『郎世寧
全集』(共訳、科学出版社東京)、『王羲之王献之書法全集』(共訳、科学出版社
東京)、『剪紙―切り絵の寓意を読み解く』(科学出版社東京)などがある。