カテゴリ 美術・考古
敦煌装飾図案
[著者] | 関友惠(著), 敦煌研究院/樊錦詩(主編) | |||
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[翻訳] | 岡田陽一 | |||
[定価] | ¥6,800 (税抜) | [発売日] | 2019年06月21日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-47-1 | [Cコード] | 1071 | |
[ページ数] | 240ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
敦煌石窟寺の仏教美術は、諸民族の人びとが、それぞれブッダの仏教を柱に、孔子・孟子らの儒教、老子・荘子らの道教、イエスのキリスト教、ツァラツストラのゾロアスター教、ムハンマドのイスラム教などに託した理想世界を荘厳するものです。 本書は、4~14世紀の千年間に営まれた敦煌石窟寺の仏教美術の重要構成要素である装飾図案を焦点に、その由来、時代背景、描かれた世界の内容の変遷を豊富な写真をもとに解説しています。
目次
序 章 壮麗な知恵の花
第1章 厳かで質素な建築文様 北朝(386 ~ 581)
第2章 美しい華蓋のもとに 隋(581 ~ 618)
第3章 華やかで美しい蓮花の世界 初・盛唐(618 ~ 781)
第4章 簡略で美しいオアシスの花 中・晩唐(781 ~ 907)
第5章 気勢奔放雄壮に光り輝く 五代、宋(907 ~ 1036)
第6章 多民族が育んだ装飾の花 西夏、元(1032 ~ 1368)
付 録 敦煌の重大出来事(年表)
著者/監修者/翻訳者紹介
【著者】
関友惠(コワン ヨウホイ)
敦煌研究院研究員。壁画の臨模、研究に従事。主な臨模品、17 窟の『近侍女』、156 窟の『張議潮統軍出行図』、323 窟の『張騫出使西域図』、257 窟の『沙弥守戒自殺縁品故事』、172 窟の『観無量寿経変』(合作)。主な論文に、「敦煌北朝石窟中の南朝芸術の風」、「莫高窟唐代図案の構造分析」、編著に『中国壁画集・敦煌晩唐』、『敦煌石窟全集・図案巻』(上・下冊)。
【翻訳者】
岡田陽一(おかだ よういち)
1948 年、東京都生まれ。1972 年、明治大学政経学部卒。『季刊柳田國男研究』(白鯨社)編集、『日本歴史地名大系』(平凡社)編集などを経て、執筆・翻訳に従事。主な訳書に『近代化への挑戦―柳田國男の遺産』(共訳。日本放送出版協会)、『三国志』(三一書房)、『阿Q の王国―中国浮浪者列伝』(草風館)、『中国芸能史―サーカス雑技の誕生から今日まで』(三一書房)、『中国の生命の樹』(言叢社)、『中国の神話考古』(言叢社)、『中国無形文化遺産の美 皮影<かげえ>』(科学出版社東京)などがある。