カテゴリ 美術・考古
現代中国と宗教の役割-グローバル化時代への対応-
[著者] | 卓 新平 | |||
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[監修] | 三潴 正道 | |||
[翻訳] | 三枝 博 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2020年06月05日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-53-2 | [Cコード] | C1014 | |
[ページ数] | 248ページ | [判型] | A5 |
内容紹介
「政治の国」中国における宗教の存在価値とその役割は何か? 豊富な歴史的検証を踏まえた中国宗教学会会長渾身の提言!
目次
上編 「グローバル化」した宗教と現代中国
はじめに
第1章 宗教と政治
第1 節 宗教と政治
第2 節 宗教と政党
第3 節 宗教と政権
第4 節 宗教と政府
第2章 宗教と法治
第1 節 中国の宗教立法及びその法治化
第3章 宗教と社会
第1 節 宗教と社会との関係に対する、マルクス主義の主要な思想家の見解
第2 節 宗教の社会的機能に対する評価
第3 節 国際社会と中国社会における宗教
結 論
下編 研究論文(「グローバル化」時代の宗教発展状況と中国宗教の現状)
1 現代中国の宗教研究:問題と構想
第1 章 現実の宗教に対する問題意識
第2 章 宗教学術研究の構想
2 現代宗教現象の認識と再考
3 現代の中国社会の変遷と宗教の再構築
第1 章 序論
第2 章 現代中国の社会的変遷
第3 章 現代中国の宗教再構築
第4 章 まとめ
4 宗教と文化に対する現代中国人の理解
第1 章 「宗教」と「文化」の位置付け
第2 章 一部の中国の学者が認識している、宗教と中国の文化の相違点
第3 章 キリスト教と中国文化の関係
第4 章 中国の文化生活における宗教の道徳的機能
第5 章 「宗教を文化とみなす」という思想
5 宗教理解に対する宗教学研究の貢献
第1 章 はじめに
第2 章 宗教学研究における宗教認識の回顧
第3 章 宗教研究を「心を探求する」学問とする
第4 章 宗教研究を「事の実現を図る」学問とする
監訳者あとがき
著者/監修者/翻訳者紹介
【著者略歴】
卓 新平(たく しんへい)
1955 年生まれ。
中国社会科学院学部委員、元世界宗教研究所所長、中国宗教学会会長。
主な著書:
『中西当代宗教理論比較研究(ドイツ語)』(ピーターレン出版社、1988)
『宗教起源縦横談』(中国湖南人民出版社、1988)
『西方宗教学研究導引』(中国社会科学出版社、1990)
『世界宗教与宗教学』(中国社会科学文献出版社、1992)
『キリスト教知識読本』(中国宗教文化出版社、2000)
『当代キリスト教会発展』(上海三聯書店、2007)
など多数ある。
【監訳者】
三潴 正道(みつま まさみち)
麗澤大学名誉教授。NPO 法人「日中翻訳活動推進協会(而立会)」理事長。上海財経大学商務漢語基地専門家。日中学院講師。主な著書には、『必読!いま中国が面白い』(日本僑報社)、『時事中国語の教科書』(朝日出版社)、『論説体中国語解読力養成講座』(東方書店)、『ビジネスリテラシーを鍛える中国語Ⅰ、Ⅱ』(朝日出版社)、翻訳書には、『習近平の思想と知恵』(科学出版社東京)、『図解現代中国の軌跡 経済/政治/教育/国防』(監訳、科学出版社東京)など。
【監訳協力】
岩澤 知子(いわざわ ともこ)
麗澤大学大学院言語教育研究科教授、学長補佐。専門分野:宗教哲学・比較思想。主な著書:『現代によみがえる古事記―古事記撰録千三百年記念』(共著、NPO 法人神道国際学会)、『知のエクスプロージョン―東洋と西洋の交差』(共著、北樹出版)など。
宮下 和大(みやした かずひろ)
麗澤大学外国語学部准教授。専門分野:中国思想史。主な著書:『朱熹修養論の研究』(麗澤大学出版会)、『本心 張榮發の本音と真心』(共著、麗澤大学出版会)など。
【翻訳者】
三枝 博(さえぐさ ひろし)
1950 年東京都に生まれる。早稲田大学政経学部政治学科卒。NPO 法人日中翻訳活動推進協会会員。『いま中国が面白い(第11 巻)』(共訳、日本僑報社)。