ここはチベット――ベールを脱いだ秘境の姿
[著者] | 鄭 堆 | |||
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[翻訳] | 三好 祥子 | |||
[定価] | ¥4,800 (税抜) | [発売日] | 2021年02月05日 | |
[ISBN] | 978-4-907051-50-1 | [Cコード] | C1039 | |
[ページ数] | 240ページ | [判型] | B5 |
内容紹介
平易な解説文と300点の壮麗なカラー写真で目前に描写されるチベットの幽玄な世界...... チベットと言えば、チョモランマの雪峰、ラサのポタラ宮、チャタン高原のチルー、バター茶、マニ車などが知られる。それだけではない、奥深いチベットの風土・社会をもっと知ろう! 歴史、地理、宗教、芸術、科学、民俗のジャンルに分けて、チベットの全貌を豊富な写真とともに平易に解説。むかしは秘境と言われていた世界へといざなう。
目次
第Ⅰ章 チベットの歴史
雪の国に光指す/シャンシュン、ヤルルン文化/吐蕃王国/分裂と群雄割拠/中華世界へ/多封衆建/血脈は続く/相思相愛/一つの国へ/歴史の新章
第Ⅱ章 チベットの地理
世界の屋根/そびえる山々/潤いの森林/広い谷と盆地/茫漠たる北チベット
第Ⅲ章 チベットの宗教
神霊崇拝/仏教の伝来/宗派の林立/仏門の領袖/仏教の資具と法具/古刹をめぐって/仏は遍く照らす
第Ⅳ章 チベットの芸術
チベットの秘密/チベットの踊り/チベットのオペラ/様々な要素を受け入れる/宝石に埋め尽くされて/異国の筆致/精緻な生活用品/芸術のデパート
第Ⅴ章 チベットの科学
知恵の光/聖域での開業/自然哲学/文明の成果
第Ⅵ章 チベットの民俗
食の合奏/温かく、豪華に/様々な形/世々代々の継承/レジャーを楽しむ/神と祖先を敬う/吉日・節句
著者/監修者/翻訳者紹介
鄭 堆(ダム ドゥル)
1964 年10 月、チベット自治区ギャンツェ生まれ、チベット族。宗教学修士。中国蔵学研究中心総幹事長、宗教研究所所長兼研究員、『中国蔵学』雑誌社社長。中国宗教学会理事、中国チベット文化保護と発展協会理事、中国宗教学会理事、中国論理学界因明専門委員会副主任、国際チベット学会会員、オーストリア科学アカデミー訪問学者、大谷大学客員研究員。
三好 祥子(みよし よしこ)
1969 年、三重県亀山市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科東洋史学専攻修士課程を修了。1999 ~ 2001 年、青海師範大学および青海民俗学院民族師範学院に留学。帰国後、会社勤務などを経て現在フリーランス翻訳者。主に字幕翻訳を手がける。訳書に『チベット仏教発展史略』(科学出版社東京、2016 年)、『中国無形文化遺産の美 タンカ チベット仏教美術の精華』(科学出版社東京、2017 年)がある。